2018年1月31日から2月1日にかけ、韓国と北朝鮮のスキー選手が馬息嶺スキー場で合同練習を行った=(北朝鮮・朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2018年1月31日から2月1日にかけ、韓国と北朝鮮のスキー選手が馬息嶺スキー場で合同練習を行った=(北朝鮮・朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮東部・江原道の「馬息嶺スキー場」が、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の誕生日の8日にオープンした。10日には中部・平安南道陽徳郡の温泉リゾート「陽徳温泉文化休養地」も新たに営業を開始。北朝鮮は国際社会の厳しい制裁で外貨稼ぎの手立てが封じられているなか、制裁対象になっていない観光産業の育成に力を入れている。 北朝鮮の朝鮮中央放送は10日、「わが党の恩情の中で設けられた馬息嶺スキー場に人民の喜びと笑い声があふれている」と、スキー場の営業開始を伝えた。 また「7日から8日にかけて馬息嶺には非常に質の高い大量の雪が降り、スキー(ゲレンデ)のコースがとても良くなった」とアピール。スキー、そり、スケートを楽しむだけでなく、馬息嶺エリアで採取したナナカマドやヤマブドウ、山菜を使ったお茶や民族料理も味わえると宣伝した。 北朝鮮で、馬息嶺スキー場はスポーツ好きの金委員長の重要な功績のひとつに挙げられる。 金委員長は最高指導者に就いた直後の2012年、江原道・元山付近の馬息嶺地域に大規模なスキー場を建設する構想を幹部らに披露したとされる。同スキー場は13年初めに着工、同12月31日に本格的な運営に入った。 馬息嶺スキー場を巡っては、スウェーデン製の人工降雪機やイタリア製の除雪車など欧州製の高価な装備を多数設置しており、制裁違反との声も出た。18年には平昌冬季五輪を前に、韓国と北朝鮮のスキー選手が同所で合同練習を行っている。 一方、金委員長のもう一つの肝いり事業、陽徳郡の温泉文化休養地は10日に営業が始まった。金委員長は18年8月から19年12月にかけて同所を7回訪れ、観光地の造成に尽力していた。
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