無人機「TR60」(科学技術情報通信部提供、転載・転用禁止)=(聯合ニュース)
無人機「TR60」(科学技術情報通信部提供、転載・転用禁止)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国科学技術情報通信部は16日、4月に南西部・全羅南道の上空で実施した垂直離着陸無人機による人工降雨実験で、降雨の効果が確認されたと発表した。無人機は有人航空機が飛行できない気象条件でも飛ばすことができ、活用に期待が高まる。 同道の宝城では降雨が検出され、光陽では自然降雨と合わせて計0.5ミリの降水量が確認された。無人機が雨の「種」となる物質を雲にまくと、雲の粒子の数が3.8倍になり、粒子の大きさは平均25マイクロメートル増加したという。 研究チームは「高度の低い雲の場合、無人機を使った人工降雨実験が可能と確認された」と説明した。科学技術情報通信部は気象観測や予報、干ばつや粒子状物質(PM)対策など関連技術の研究開発と実証実験を進める計画だ。 同部は4月、韓国航空宇宙研究院、気象庁の国立気象科学院とともに、航空宇宙研究院高興航空センター上空で人工降雨実験を実施した。同研究院が開発した無人機「TR60」が高度800メートルで雨のもとになる塩化カルシウムをまき、有人航空機が気象状況を上空で観測した。
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