チョ国・前法務部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
チョ国・前法務部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検は31日、チョ国(チョ・グク)前法務部長官を収賄罪などで在宅起訴した。 検察が8月27日に捜査に着手してから約4カ月で、チョ氏と家族に対する捜査が事実上終結した。 チョ氏に適用された罪名は不正請託禁止法・公職者倫理法違反や業務妨害、私文書偽造など12に達する。 検察はチョ氏の娘が2017年11月から18年10月まで、釜山大医学専門大学院から奨学金600万ウォン(約56万円)を受け取ったことについて、収賄と不正請託禁止法違反の罪を適用した。娘に奨学金を支給した教授は贈賄と不正託禁止法違反の罪で起訴した。検察はチョ氏が当時、青瓦台(大統領府)の民情首席秘書官として、この教授が勤務していた国立の釜山大病院の運営などに影響力を行使できる地位にいたと判断した。 また、13年にソウル大公益人権法センターから息子の虚偽のインターン証明書を受けて高校に提出したほか、17年に虚偽の資料を作成して大学院入試に使用するなど、妻と共謀して息子と娘の不正入学に関与した罪にも問われた。検察によると、チョ氏夫妻は息子が海外大学への進学準備で授業に出られなくなり、ソウル大法学専門大学院の教授に頼み、虚偽のインターン証明書発給を受けたという。息子の大学院入試の際に提出したインターン活動確認書や娘のインターン証明書はチョ氏が偽造したという。 さらに、息子から2回にわたってオンライン試験問題を受け取り、解答を作成したとして、米ジョージワシントン大に対する業務妨害の罪を適用した。 妻が借名で株式を購入していたことに関連しては、投資の事実を知り、財産を共同で運営したとして、公職者の直接投資を禁じる公職者倫理法を違反したと判断した。民情首席秘書官に就任後、8億ウォン相当の株式を隠すため、財産を虚偽申告した罪も適用した。 また、資産管理人に自宅のパソコンのハードディスクを交換・隠匿するよう指示し、証拠隠滅を図ったとした。 息子と娘は不正入学を一部共謀したとみているが、まだ起訴はしなかった。 検察は「別の関係者についても順次に捜査を終える」との方針を示した。
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