LINEと、ヤフーを傘下に持つZホールディングスの最高経営責任者(CEO)が11月、経営統合を説明する記者会見を開いた=(共同通信=聯合ニュース)
LINEと、ヤフーを傘下に持つZホールディングスの最高経営責任者(CEO)が11月、経営統合を説明する記者会見を開いた=(共同通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国IT(情報技術)大手、NAVER(ネイバー)の株式時価総額が、株価の急上昇を追い風に今年だけで10兆ウォン(約9430億円)近く増加した。日本子会社のLINEと検索サービス「ヤフー」を展開するZホールディングスが経営統合で合意したことも後押しした。 韓国取引所によると、26日の終値18万500ウォンを基準にしたNAVERの時価総額は29兆7488億ウォンと、株式市場(有価証券市場)で優先株を除きサムスン電子、SKハイニックスに次いで3位だった。26日終値基準の時価総額は、2018年末(20兆1072億ウォン)に比べ9兆6416億ウォン増えた。 NAVERの時価総額順位は18年末に10位、19年6月末に13位まで落ち込んだが、再び躍進して10月31日に初めて終値基準で3位となった。11月下旬からは3位をキープしている。 NAVERの株価は19年7~9月期の好業績で本業の成果に対する期待が継続するなか、子会社の価値が際立つようになり、本格的な上昇気流に乗った。 同社が10月末に発表した7~9月期連結決算で、本業のもうけを示す営業利益は日本事業の赤字減少や人工知能(AI)技術導入の成果などに支えられ、8期ぶりに前期比で増加に転じた。  また、市場では日本のLINEと「ヤフー」を展開するZホールディングスが経営統合で合意したことや、子会社のNAVER FINANCIAL(ネイバーファイナンシャル)が証券会社から投資を受けることなどが好感された。 NAVERの20年の業績と株価の見通しも比較的明るい。 証券会社の関係者は「今年10~12月期の業績で広告、電子商取引、ペイ(決済サービス)、電子漫画など複数部門の成長性が確認されるだろう」と述べ、この業績発表が再び株価を押し上げると予想した。
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