統一部は関連法に従い、南北協力基金管理審議委員会が終われば来週にも南北交流協力推進協議会を開くとされる。同協議会で支援が決定すれば、NGOへの送金が可能になる。その場合、この資金は北朝鮮でアフリカ豚コレラ感染の診断活動などに用いられる見通しだ。
アフリカ豚コレラは致死率が極めて高い豚の伝染病で、北朝鮮は5月末、北部・慈江道の農場で感染が確認されたと国際獣疫事務局(OIE)に報告した。その後の状況は明らかになっていないが、感染が拡大した可能性もある。韓国政府は南北当局間の防疫協力を繰り返し提案しているが、北朝鮮は応じていない。
韓国でも9月にアフリカ豚コレラが初めて発生した。今も北朝鮮との軍事境界線に近い地域を中心に、ウイルス感染した野生イノシシの出没が相次いでいる。
こうした状況から、韓国政府はNGOを通じた間接的な支援であれ、防疫には北朝鮮との協力が欠かせないと判断したようだ。ただ、南北関係の改善が行き詰まっていることを意識してか、統一部関係者は「まだ最終的に確定していない」とし、具体的な支援規模などへの言及を控えた。
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