15日にソウル市内で開かれた金剛山事業者懇談会で発言する金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官=(聯合ニュース)
15日にソウル市内で開かれた金剛山事業者懇談会で発言する金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の李相旻(イ・サンミン)報道官は18日の定例会見で、韓国と北朝鮮による経済協力事業の金剛山観光を巡り北朝鮮が韓国側施設の撤去を求めている問題について「北側が(朝鮮労働党機関紙の)労働新聞を通じて南側(韓国)と合意して処理しなければならないとの立場を公に示した」と述べ、会合を開いて相互の合意により処理するよう北朝鮮に働きかけていると明らかにした。

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 北朝鮮が最終的に施設撤去を要求する前に「一方的な施設撤去」の意志を表明したかどうかについては「北は文書の形で撤去日程、計画を通知するよう一方的に要求してきた」として、一方的な撤去を暗示したとの見方を示した。

 李報道官は「現在まで金剛山観光問題に関する南北間の立場の違いが非常に大きいため、政府としても事業者と綿密に協議して対応策を講じている」とする一方、南北間での文書の受発信に関する状況は公開しないと説明した。

 南北交流協力の象徴ともいえる金剛山観光が始まってから18日で21周年を迎えるのに合わせ、金剛山観光事業を手がけていた現代峨山の関係者が訪朝する可能性については「(訪朝を)考慮していないと承知している」と述べた。

 

 このほか、李報道官は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が朝鮮人民軍狙撃兵の空挺降下訓練を視察したとする北朝鮮メディアの報道に関して、「単独降下訓練の視察」として報じられたのは2014年2月の訓練以来6年ぶりだと説明した。


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