ドナルド・トランプ米国大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長 (提供:news1)
ドナルド・トランプ米国大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長 (提供:news1)
米国と北朝鮮の未解決の課題である非核化合意のための年末の時限を前に、北朝鮮が場外から対米圧迫のための総攻勢を仕掛けた模様である。事実上、年内の合意案を準備し妥結するのが不可能な状況で、米国がその時限延長の措置をとるかに注目が集まっている。

外信によると、北朝鮮のキム・ソン国連大使は11日(現地時間)ニューヨークの国連本部で開かれた国際原子力機構(IAEA)関連の国連総会で「朝鮮半島情勢が緊張悪化の悪循環から抜け出せないのは、全面的に米国による政治的、軍事的挑発に起因している」と主張した。

この発言は、去る8日に開かれた“モスクワ不拡散会議2019(MNC)”の席で北朝鮮外務省のチョ・チョルス北米局長が「米国には多くの時間を許し、我々は年末までその返答を待っている」とし、「しかし機会の窓はいつも閉ざされたままだ」と警告した発言と同じ脈絡である。

このような北朝鮮の場外戦は、自ら設定した時限に対する焦りと、米国との対話再開に対する切実さが表れたものだと見られている。

またこのことは、米国からの北朝鮮関連の発言が減り続けている中で、年末の時限が過ぎて米朝協議がより漂流する場合、来年の米国大統領選挙の政局とぶつかってしまい、米朝協議の勢い自体がなくなってしまうかもしれない可能性を予想しているということでもある。

このような状況を見ている外交関係者の間では、米国が結局は年末の時限の前に、どのような形であったとしても北朝鮮の対話離脱を防ぐための措置をとるのではないかという期待が持ち上がっている。
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