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金星氏はシンガポールでの首脳会談後、米朝関係に「ほぼ進展がなかった」として、「朝鮮半島情勢は緊張悪化の悪循環から脱していない」と指摘。「これは全面的に時代錯誤的な敵視政策に依存するという米国が犯した政治的、軍事的な挑発に起因する」と主張した。
その上で、朝鮮半島の平和と安定を強固にし、発展を成し遂げる鍵は「歴史的な首脳会談で採択された共同声明を履行することにかかっている」と強調した。
また、北朝鮮は朝鮮半島の恒久的な平和体制の構築のため積極的な努力を続け、20か月以上、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を自制していると主張。「われわれの真摯(しんし)な善意と寛容の明確な証し」と述べた。
南北関係については「今は停滞状態」と指摘し、「世界の前では『平和の握手』を交わし、裏では超現代的な攻撃兵器を導入して米国と合同軍事訓練を行う南(韓国)当局の二重行動に起因する」と批判した。
国際原子力機関(IAEA)が国連総会に提出したとされる年次報告書に対しても、朝鮮半島の現実を無視したとして「全面的に排撃する」と非難し、「IAEAが真に朝鮮半島の平和と安定の維持に関心があるなら、偏見と不信ではなく公正な立場を取らなければならない」と促した。
IAEAのフェルータ事務局長代行は「北朝鮮の核活動は依然として深刻な憂慮の原因」と述べ、国連安全保障理事会の決議に違反していると指摘した。その上で、「実に遺憾」とし、国連決議を順守するとともにIAEAに協力するよう求めた。
韓国政府からは実務当局者が出席し、合意に至る場合は北朝鮮の核計画の検証で役割を果たす準備が整っているとしたIAEAの立場を歓迎し、原子力の平和的な利用に向けたIAEAの活動に支持を表明した。
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