金英哲・朝鮮労働党副委員長=(聯合ニュースTV)
金英哲・朝鮮労働党副委員長=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長は27日、「米国が自国の大統領とわが国務委員会委員長間の個人的な親交を理由に時間を稼ぎ、年末を無難に越そうと考えているならそれは愚かな妄想」とする談話を発表した。朝鮮中央通信が報じた。 また、米国は北朝鮮の忍耐心や度量を誤って判断し、敵視する政策にこだわっていると指摘。米軍部が北朝鮮を狙った核攻撃訓練まで計画していたと主張し、「すべてのことには限界がある」と警告した。 談話は朝鮮アジア太平洋平和委員会の委員長名義で発表された。同委員会は情報機関、統一戦線部の組織で、米国や韓国との関係改善に活用してきた窓口。金英哲氏は決裂した2月末の米朝首脳会談の後に統一戦線部長を外れたが、同肩書きは維持していることが確認された。 北朝鮮は米国との非核化交渉の期限を年末と区切っている。24日にも金桂官(キム・ゲグァン)外務省顧問が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ米大統領の親交を改めて強調しながら、「意志があれば道は開けるもの。われわれは米国がこの年末をどう賢く越していくか見たい」とする談話を発表した。
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