令状審査に出席するためソウル中央地裁に到着したチョン氏=23日、ソウル(聯合ニュース)
令状審査に出席するためソウル中央地裁に到着したチョン氏=23日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察がチョ国(チョ・グク)前法務部長官の妻、チョン・ギョンシム東洋大教授に対する逮捕状を請求したことを受け、ソウル中央地裁は23日午前、令状発付を認めるかどうかの審査を開始した。審査の結果は同日夜または24日未明に出る。

 チョン氏は午前10時過ぎ、審査のため同地裁に到着。報道陣に心境を問われ、「裁判(審査)に誠実に臨みます」と答えて法廷へ向かった。

 ソウル中央地検は21日、チョン氏について、子どもの入試での不正、私募ファンドへの家族ぐるみの不透明な投資、証拠隠滅疑惑などに関し業務妨害、偽計公務執行妨害、資本市場法違反、業務上の横領などの容疑があるとして逮捕状を請求した。

 令状審査の結果は、2か月近くに及んでいるチョ氏家族を巡る一連の捜査の行方を左右するとみられる。大々的な捜査を行ってきた検察はチョン氏の身柄拘束に全力を挙げているが、チョン氏側は事実上、全ての容疑を否認しており、審査では激しい攻防が予想される。

 チョン氏の健康状態も裁判所の判断に影響を与えそうだ。同氏が脳腫瘍と脳梗塞の診断を受けたと主張したのに対し、検察は裁判所の令状審査とその後の手続きに十分耐え得ると判断して逮捕状請求に踏み切った。検察関係者は「客観的、かつ公正な手順でチョン氏の健康状態を綿密に検証した」としながら、審査でもその結果を説明すると述べている。


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