沈基俊氏(資料写真)=(聯合ニュース)
沈基俊氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国関税庁が11日までに国会企画財政委員会所属の沈基俊(シム・ギジュン)議員(与党・共に民主党)に提出した資料によると、仁川国際空港の税関は昨年10月、日本の化粧品会社が輸出しようとしたマスカラ製品3.3トンから基準値を超える放射性物質トリウムを検出した。線量率は毎時0.74マイクロシーベルトと、自然状態で検出される基本値の3倍以上だった。

 だが、関税庁は当該製品を送り返しただけで、製品の原料物質の含有分析を行わず、検査比率も増やさなかったと沈氏は指摘している。

 この化粧品会社が輸出した製品は、昨年10月に放射性物質が検出されて以降も韓国の税関を13回通過したが、検査が実施されたのは3回だけだった。放射性物質の検出以降、韓国に輸入された同社の化粧品は5.1トン、91万ドル(約9800万円)相当だった。

 沈氏は「韓国国内で流通する化粧品から放射性物質が検出されれば回収・廃棄に加えて製造停止など厳しい行政処分を下すが、輸入化粧品の場合は通関段階で検出されても返送処理するだけで成分検査や業者の管理が行われておらず、問題だ」と指摘している。


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