李在鎔氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李在鎔氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル、ニューデリー聯合ニュース】サムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長がインドを訪問し、現地事業の状況を点検するとともに有力企業の関係者らと会合を行ったことが、7日分かった。  複数の財界関係者によると、李氏は6日午後の便でインドに到着。西部の大都市、ムンバイを訪れて現地法人の関係者などからモバイル部門を中心に事業について報告を受けたという。 また、近ごろインド政府が外国企業の投資促進策の一環として行ったテレビ部品の関税廃止などについても点検した。 李氏は当初、先月インドを訪問する予定だったが、8月末に韓国大法院(最高裁)が国政介入事件で前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告などへの贈賄罪などに問われた李氏に対する二審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻したことを受けて延期されていた。 今回のインド訪問では大手財閥、リライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニ会長との会合も計画されているという。 サムスン電子は、リライアンス・インダストリーズのグループ会社の4Gネットワーク事業で移動通信設備供給企業に選ばれた。リライアンスの4Gネットワークは単一国家としては世界最大規模だ。 リライアンスはさらに次世代通信規格の5G移動通信構築事業も推進しており、サムスンとの協力が取り沙汰される。 李氏のインド訪問は約7カ月ぶり。2月には訪韓したモディ首相とも面会しており、最近のグローバル事業におけるインド市場の割合が高まっている点を意識したものとみられる。 大法院が2審判決を破棄してから、李氏の海外出張はサウジアラビア、日本に続き3回目。 財界では李氏が差し戻し審を前に裁判の準備を進めつつ、最悪の不確実性の中でサムスンの総帥として自ら国内外の現場を回り、存在感を高めようとする意図だとの見方も出ている。 業界関係者は「李副会長が今回のインド訪問中にモディ首相と会う可能性もあると承知している」とし、「明らかになっているだけでも今年2回目のインド訪問で、それだけインド市場に注力しているということだ」と述べた。 ただ李氏のインド訪問日程について、サムスン電子は「公式には確認できない事案だ」としている。
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