9月の輸出額は前年同月比11.7%減少した(資料写真)=(聯合ニュース)
9月の輸出額は前年同月比11.7%減少した(資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国産業通商資源部が1日に発表した9月の輸出額(通関ベース)は447億1000万ドル(約4兆8300億円)で、前年同月比11.7%減少した。昨年12月以降、10か月連続のマイナス。米中貿易摩擦や日本による対韓輸出規制の影響で、中国、日本、米国向けの輸出がそろって減少した。

 輸出額の減少は半導体や石油化学製品など主力輸出品の単価下落によるもので、輸出量で見ると前年同月比3.1%増となった。

 また、9月の1日平均輸出額は21億8000万ドルで今年に入り最高額を記録。3か月ぶりに20億ドル台を回復した。

 9月の輸出額を品目別に見ると、自動車(4.0%増)、自動車部品(2.1%増)、無線通信(1.1%増)、船舶(30.9%増)、家電(0.4%増)などの主力品目と2次電池(7.2%増)、バイオ・ヘルス(25.2%増)などの新たな成長品目の輸出が増えた。

 輸出先別では、米中貿易摩擦の深刻化により中国向けが21.8%、米国向けが2.2%、それぞれ減少した。7月に始まった対韓輸出規制の強化を発端に貿易摩擦が続く日本向けは5.9%減少した。ただ、下落幅は前月(6.2%減)に比べて縮小した。

 一方、ロシアなどの独立国家共同体(CIS、41.3%増)、欧州連合(EU、10.6%増)、中南米(10.8%増)向けの輸出は増加した。

 輸入額は前年同月比5.6%減の387億4000万ドル。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は今年最高となる59億7000万ドルの黒字だった。黒字は92か月連続。

 産業通商資源部の関係者は「1日平均輸出額と貿易黒字が今年最高を記録し、輸出活力の回復に対する期待を高めた。日本向け輸出が減りはしたものの(影響は)限定的であり、むしろ日本の受ける影響の方が大きいとみている」と述べた。


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