製作報告会に出席した(右から)コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ドヨン監督=30日、ソウル(聯合ニュース)
製作報告会に出席した(右から)コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ドヨン監督=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の女優、チョン・ユミと俳優のコン・ユが主演する映画「82年生まれ、キム・ジヨン」(原題)の製作報告会が30日、ソウル市内の映画館で開かれた。  原作は韓国人作家チョ・ナムジュの同名の大ベストセラー小説。平均的な韓国人女性を象徴する30代半ばの専業主婦キム・ジヨンの人生を通して女性が学校や職場で受ける差別や不平等などを浮き彫りにし、日本でも翻訳出版されて大きな反響を呼んだ。 製作報告会で、キム・ジヨン役を演じたチョン・ユミは「結婚や育児の経験はないが、周りの人々のことを考えさせられた」と語り、夫役を演じたコン・ユは「シナリオを初めて読んだ時、家族のことが思い出されてたくさん泣いた」と振り返った。 フェミニズム小説と捉えられているこの作品の映画化が伝えられると、ネット上では反フェミニズム論者から批判のコメントが相次いだ。 チョン・ユミは「大きなプレッシャーはなかった。良い作品を作って共有したいという気持ちが大きかったので、心配しなかった」と話した。コン・ユも「悩まなかった」とし、「観点の違いは常に存在するので、正しいか間違いかを僕が言えることではない」と語った。 この映画で夫婦を演じた2人は、「トガニ 幼き瞳の告発」(2011年)、「新感染 ファイナル・エクスプレス」(16年)に続いて3作目の共演となった。夫婦役での出演は初めて。 コン・ユは「デヒョン(役名)は30代の平凡な男性なので、簡単なようで難しかった。穏やかさの中に繊細さがなければならなかった」とし、「どこにでもいそうなイメージにしたくて(体形)管理をしなかった。撮影中は思い切り食べた」と笑った。  チョン・ユミは、コン・ユと共演した感想について「これまでの作品では対面する機会が多くなかったが、気楽な間柄で一緒に演技ができてよかった」と話した。 この映画が長編デビュー作となるキム・ドヨン監督は「原作は新聞記事やエピソードを羅列する形なので、大きな山場がなくて悩んだ」としながら「原作が持つ価値を損なわず、どのように映画的な物語にするかが負担になった」と打ち明けた。 また「観客がキム・ジヨンに感情移入して自分の周りを見回すことができる物語にならなければならなかった。俳優たちが感情的な部分やキャラクターを生かしてうまく演じてくれたので、ドラマが豊かになった」と語った。 映画は来月公開される。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0