国連安全保障理事会は昨年8月に北朝鮮に対する人道支援の新たなガイドライン(指針)を決め、迅速な支援が可能になった=(聯合ニュースTV)
国連安全保障理事会は昨年8月に北朝鮮に対する人道支援の新たなガイドライン(指針)を決め、迅速な支援が可能になった=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は26日、今年9月末までに国連の対北朝鮮人道支援事業のために寄せられた資金が年間目標を大幅に下回っていると報じた。 国連人道問題調整事務所(OCHA)のホームページによると、現在の募金額は約2004万ドル(約21億6000万円)で、目標額(約1億2000万ドル)の16.7%にとどまっている。 今年はスイスが募金額全体の31.9%を占める約783万ドルを支援し、スウェーデンとロシアがそれぞれ400万ドル以上を拠出した。このほかカナダ、ノルウェー、ドイツ、デンマーク、フランス、フィンランドも支援国リストに名を連ねた。 韓国は6月に国連世界食糧計画(WFP)の北朝鮮栄養支援事業と国連児童基金(ユニセフ)の母子保健事業に計800万ドルを拠出したが、現在OCHAのホームページにはWFPに送った450万ドルのみが反映されている。 WFPと国連食糧農業機関(FAO)は5月に発表した共同調査報告書で、今年の北朝鮮の食糧生産量がこの10年間で最低を記録し、北朝鮮で約136万トンの食糧が不足すると見通した。さらに飢えや豚の伝染病であるアフリカ豚コレラの発生などが相次ぎ、北朝鮮の食糧難が予想より悪化する可能性があるとの観測も出ている。 一方、昨年の国連傘下機関の対北朝鮮支援事業の募金額は計2719万ドルで、年間目標額の24.4%だった。
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