2回目の米朝首脳会談に出席するためベトナム・ハノイを訪問した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と当時、駐ベトナム大使だった金明吉氏(右奥、資料写真)=(聯合ニュース)
2回目の米朝首脳会談に出席するためベトナム・ハノイを訪問した金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と当時、駐ベトナム大使だった金明吉氏(右奥、資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金明吉(キム・ミョンギル)外務省巡回大使は20日、自身を米朝実務交渉の首席代表と明らかにした上で発表した談話で、「私はトランプ米大統領が『リビア式核放棄』の不当性を指摘し、朝米(米朝)関係改善のための『新たな方法』を主張したとする報道を興味深く読んだ」と述べた。朝鮮中央通信が報じた。 また金氏は、足手まといだったトラブルメーカーが米政府から消えただけに、さらに実用的な観点で米朝関係にアプローチしなければならないというトランプ大統領の賢明な政治的決断を米朝実務協議の北朝鮮側首席代表として歓迎すると話した。トラブルメーカーとは、北朝鮮が非核化を終えた後に米国が制裁緩和など相応の措置を取る「リビア式核放棄」を主張していた対北朝鮮強硬派のボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)のようだ。トランプ大統領は先ごろボルトン氏を解任した。 トランプ大統領はボルトン氏解任翌日の11日、リビア式について「非常に大きい誤りだった」と批判。18日にもリビア式に否定的な見解を示した上で、新たなアプローチを模索する可能性について言及していた。 金氏は「トランプ大統領が言及した『新たな方法』にどのような意味が含まれているのか、その内容を私としては知ることができないが、朝米双方が互いに対する信頼を積み重ね、実現可能なことから一つずつ段階的に解決することが最上の選択という趣旨ではないかと思う」と話した。 またトランプ大統領の判断を評価した上で、米国側が今後の交渉にしっかりとした取引条件を持ってくることに期待感を示しながら「その結果について楽観したい」と述べた。 米国通とされる金氏は外務省巡回大使に任命される前、駐ベトナム大使を務めていた。米朝実務協議の北朝鮮側代表になることは予想されていたが、北朝鮮メディアが同氏を首席代表と呼称したのは今回が初めて。 
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