韓国　きょうのニュース（９月１９日）

◇文大統領　月末の国連総会で朝鮮半島平和について演説　青瓦台（大統領府）の高ミン廷（コ・ミンジョン）報道官は、２０１８年９月１９日の「平壌共同宣言」に関する文在寅（ムン・ジェイン）大統領のメッセージがないことについて記者団に問われ、「文大統領は国連総会の一般討論演説で朝鮮半島の平和について語るだろう」と述べた。文大統領と北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党委員長）が平壌共同宣言に署名してから１年を迎えてのメッセージが発表されないとしても、文大統領は国連総会演説で朝鮮半島の平和プロセスを一貫して推し進める姿勢を強調するという意味に受け止められる。◇「平壌共同宣言」１年　南北関係停滞・豚コレラなどで記念式典縮小　統一部は、文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長による「平壌共同宣言」の署名から１年を迎え、ソウル市内の南北会談本部で記念式を開いた。式には約１００人が出席した。統一部は膠着（こうちゃく）状態にある南北関係を踏まえ、韓国単独での式典を計画。当初は南北軍事境界線に近い坡州の都羅山駅で約７００人が参加する記念式典を開く予定だった。だが、１７日に坡州で致死率が極めて高い豚の伝染病、アフリカ豚コレラの感染が確認されたため、会場をソウルに変更したほか、出席者数なども大幅に縮小した。◇韓米首脳会談　ＮＹで２３日に開催　文在寅大統領は２３日（米東部時間）、ニューヨークでトランプ米大統領と首脳会談を行う。青瓦台が発表した。両首脳の会談は９回目で、６月にソウルで開催して以来、約３カ月ぶりとなる。文大統領は国連総会に出席するため、３泊５日の日程で２２日にニューヨークに出発する。文大統領はトランプ大統領に対し、非核化を巡る米朝実務協議を進展させるよう呼びかける見通しだ。◇通商交渉本部長　輸出優遇国からの日本除外「十分に説明した」　産業通商資源部の兪明希（ユ・ミョンヒ）通商交渉本部長は、日本を「ホワイト国（輸出管理の優遇対象国）」から除外する措置を盛り込んだ「戦略物資輸出入告示」改正案の施行と関連し、「日本側に十分に説明した」と明らかにした。兪氏は自身のフェイスブックに投稿した文章で「韓国政府は戦略物資輸出入告示の改正手続きを進めるにあたり、日本側が韓国に（一方的に）行ったのとは異なり、日本政府に事前に通知した」と説明した。菅義偉官房長官は韓国が同改正案を施行した１８日の会見で「韓国政府が先月発表した制度見直しについては、その根拠や詳細を問い合わせているが、韓国側から十分な説明がなされていない」と遺憾を表明していた。◇アフリカ豚コレラの追加発生なし　緊張続く養豚場　ソウル北方の京畿道坡州市でアフリカ豚コレラの発生が韓国で初めて確認されてから３日目の１９日、新たな発生や感染を疑う通報はないが、京畿北部地域の養豚場は緊張状態が続いている。当局は重点管理地域に指定された北朝鮮との軍事境界線に近い６市・郡の３７６の養豚場について、それぞれ入り口に監視所を設置して車両や人の出入りを徹底的に規制している。◇間もなく台風１７号発生　週末に朝鮮半島接近の予想　　気象庁は沖縄の南の海上にある熱帯低気圧が１９日午後にも台風に発達すると予想している。今週末には朝鮮半島に接近する見通しだ。気象庁によると、この熱帯低気圧は１９日午前９時現在、沖縄の南約４７０キロの海上にあり、時速１６キロで西北西に進んでいる。中心気圧は９９８ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は１５メートル。同風速が１７メートルを超えると台風に発達したとみなされる。