南北軍事境界線に近い京畿道・坡州にある都羅展望台から眺めた北朝鮮側(資料写真)=19日、坡州(聯合ニュース)
南北軍事境界線に近い京畿道・坡州にある都羅展望台から眺めた北朝鮮側(資料写真)=19日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が「平壌共同宣言」に署名してから丸1年を迎えた19日、北朝鮮側は反応を示さず沈黙を守っている。 ベトナム・ハノイで今年2月に行われた米朝首脳会談が物別れに終わってから南北関係の膠着(こうちゃく)状態が続いている中、「1周年行事の共同開催」に対する期待はなかったとしても、共同宣言に関する言及が一切ないという状況は異例といえる。 昨年4月の南北首脳会談で採択された「板門店宣言」から1周年のときは、対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会が「備忘録」を発表し、韓国を非難するなど否定的な内容ではあったが反応を示した。朝鮮中央通信など主なメディアも朝鮮半島情勢や南北関係に関する論評を出した。 北朝鮮の沈黙について、当面は米朝実務協議の再開に集中するという「無言のメッセージ」との見方が支配的だ。米国との交渉が一定の軌道に乗るまでは南北関係で何らかの成果を期待するのは難しいとの判断が反映されたとみられる。 韓国統一部の当局者も「平壌共同宣言に関する北のメディアの記事や反応はない。最近は対韓メッセージ自体が大きく減少した。まずは米国との対話局面に集中するという意味のようだ」と述べた。
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