チョ氏の娘は高校在学中の2007年7~8月に2週間、檀国大の医科学研究所にインターンとして通い、翌年12月に医学論文の筆頭著者に名を連ねた。この論文は、2010学年度の高麗大入試で提出した自己紹介書に記載された。
検察は、学部生だったころの韓国科学技術研究院(KIST)でのインターンシップや、母親のチョン・ギョンシム教授が在職する韓国・東洋大の総長から授与されたとする表彰状などが、釜山大医学専門大学院の入試にどう活用されたのかについても調べている。
娘は2015学年度の釜山大入試の際に提出した自己紹介書に「KIST分子認識研究センターの学部生研究プログラムに参加し、3週間インターンとして勤務」したと記載し、「実験準備や英文論文資料分析などを遂行」したと説明していた。
だが、インターンの期間がケニアで医療ボランティアをしたとする期間と一部重なり、KISTの出入記録では3日間だけ出入りしたことになっているため、経歴を誇張したとの疑惑が提起された。これに対し、チョ国氏は長官就任前の国会人事聴聞会で「娘がKISTのインターン責任者にメールで了解を求めた上でケニアへ行った」などと述べ、疑惑を否定した。
検察は、娘の論文やインターン活動などが高麗大と釜山大の入試でどれほど影響したのかを把握するため、当時の入試に携わった両大学の関係者を呼んで調べている。また、経歴誇張疑惑の背後には母親のチョン氏がいるとみており、チョン氏に対する事情聴取の時期を検討している。
チョン氏は娘の進学に有利になるよう東洋大総長名義の表彰状を偽造したとして、私文書偽造の罪で先ごろ在宅起訴された。
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