北朝鮮の崔善姫・第1外務次官(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮の崔善姫・第1外務次官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は31日、非核化を巡る米朝協議の開催がさらに困難になったとして、「米国はわれわれの忍耐心をこれ以上試そうとしないほうが良い」と警告する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。 崔氏は談話で、ポンペオ米国務長官が北朝鮮について「ならず者の行動を看過できない」と発言したことを「非理性的」と批判。「米国との対話に対するわれわれの期待はだんだん消えており、これまで取ってきた全ての措置を再検討せざるを得ない状況に押しやられている」と主張した。 措置は中・長距離弾道ミサイルの発射実験や核実験の中止、豊渓里の核実験場の廃棄などを意味するとみられる。 崔氏は「米国の外交首長がこうした無謀な発言をした」とし、「必ず後悔する失言」とも非難した。 崔氏は対米外交の実務責任者で、米朝協議の再開を控え、時間を稼ぐとともに米国をけん制する狙いがあるとの見方もある。 23日には李容浩(リ・ヨンホ)外相が談話を出し、ポンペオ氏について「米国外交の毒草」などと非難し、「制裁でわれわれに立ち向かおうとするなら誤算」と主張していた。 北朝鮮の対米外交のツートップといえる両氏が米国に対する不満を公に示し、韓米合同軍事演習後に再開されると予想されていた米朝協議までにはさらに時間がかかる可能性があるとの見方も出ている。
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