華やかな演武(資料写真)=(聯合ニュース)
華やかな演武(資料写真)=(聯合ニュース)
【清州聯合ニュース】韓国中部の忠清北道・忠州で30日、武芸では世界唯一の国際総合大会「2019忠州世界武芸マスターシップ」が開幕する。2016年に同道・清州で初開催され、今回が第2回。忠清北道は同大会を各国の武芸と文化が融合する五輪のような世界的な祭典へ発展させようとしている。伝統武芸のさまざまな資源を保有し、昔から「武芸の本場」として知られる忠清北道ならではといえる。 今大会開催地の忠州は、テコンドーと共に韓国を代表する伝統武芸テッキョンの中心地だ。韓国テッキョン協会の本部もある。 世界武芸マスターシップの胎動も同地だった。世界的に武芸に関心が寄せられ始めていた1998年、忠州市は国際的な武芸イベント「忠州世界武術フェスティバル」を開催した。今も続いており、忠州世界武芸マスターシップに合わせて19回目のフェスティバルが予定されている。初回では演武が中心だったが、2000年以降は競技が追加され、世界各国から選手が参加するようになった。それまで韓国でなじみのなかった、インドやモンゴル、フィリピンなどの伝統武術を広める役割も果たした。 02年には競技団体間のヒトとモノの交流を促進する目的で、世界約40カ国が参加する世界武術連盟(WoMAU)が発足。本部は忠州に置かれた。 一方、韓国政府は08年に伝統武芸振興法を制定した。11年にはテッキョンが武芸としては初めて国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。  そして16年、清州世界武芸マスターシップが開催され、忠清北道はあらためて世界中の武術家の耳目を集めることになった。大会期間中には、ユネスコ下部機関の国際武芸センター(ICM)が忠州に設立された。武芸への学問的なアプローチと伝統文化としての武芸の国際的な普及に向け、中心的な役割を担っている。 清州に本部がある世界武芸マスターシップ委員会(WMC)も世界武芸マスターシップの最高機関として、各国から招致の希望を受け付けて開催都市を決定したり、各種武芸と大会の組織、調整などを支援したりしている。昨年末にはインドネシアに最初の国内武芸マスターシップ委員会(NMC)が発足した。WMCはNMC設立を他の地域にも広げたい考えだ。 2019忠州世界武芸マスターシップは「時代を超えて世界をつなぐ」をテーマに、30日から9月6日まで全20競技を行う。
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