キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ
韓国軍関係者は19日、今回の演習は兵力を動員せず、コンピューター・シミュレーションによるウォーゲーム(指揮所演習)の形で朝鮮半島有事などを想定して行われたと説明した。
今回の演習は、韓国軍が米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権を行使できる軍事能力を持っているかどうかを評価する初期運用能力(IOC)を検証することに注力した。
韓米は、2014年に開かれた韓米定例安保協議(SCM)で「条件付きでの有事作戦統制権の移管」に合意した。
当時合意した条件は▼韓米合同防衛を主導可能な韓国軍の軍事能力確保▼北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する韓国軍の初期必須対応能力の確保▼有事作戦統制権の移管に適合する朝鮮半島および地域の安全保障環境確保ーーなどだった。
これにより、今年初めて韓国軍大将が司令官を、米軍大将が副司令官を務めた。
今回の演習の検証結果は10月にソウルで開かれる韓米軍事委員会(MCM)とSCMで報告される予定だ。
韓国軍関係者は「大隊、連隊級の小規模訓練を除き、今年予定されていた主な合同演習は全て終了することになる」と述べた。
韓米は非核化を巡る米朝対話のための外交的努力を支援するとの趣旨から、今年の合同指揮所演習「キー・リゾルブ」「乙支フリーダムガーディアン」、合同野外機動訓練「フォールイーグル」などこれまでの大規模合同演習を廃止。上半期に「19―1同盟」、下半期に「合同指揮所演習」を規模を縮小して実施した。
だが、北朝鮮は今回の下半期の演習について「われわれを傷つける刀を研ぐものだ」と非難し、今月に入り4回にわたって短距離弾道ミサイル(北朝鮮が新型放射砲と主張する2発を含む)を発射した。
軍事専門家らは、北朝鮮が米国に対して韓米演習終了後に対話を再開してもよいというという信号を発しており、合同演習も終了することから、軍事的緊張は落ち着くものとみている。
トランプ米大統領は10日、ツイッターで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)がミサイルの発射実験を謝罪し、韓米合同軍事演習が終わり次第交渉を再開したいとの意思を示したとする書簡の内容を公開した。
米朝非核化交渉の米国代表を務める国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は、韓米演習が終了する20日にソウルを訪問する。ビーガン氏の訪韓後、近いうちに米朝実務交渉が開かれるかどうかに外交関係者の関心が集中する見通しだ。
韓国政府の関係者は「ひとまずは(北の)変化が表れるとみられるが、まだ見守らなければならない状況だ」と説明した。
韓国軍当局は、北朝鮮が韓米演習だけでなく最新鋭ステルス戦闘機「F35A」などの戦略兵器の韓国導入にも強く反発してきたため、武力示威を続ける可能性も排除できないとみて警戒・監視態勢を維持する方針だ。
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