韓国通信大手3社は4月3日、5G対応スマホ向けの一般サービスを開始した(コラージュ)=(聯合ニュース)
韓国通信大手3社は4月3日、5G対応スマホ向けの一般サービスを開始した(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の通信大手3社が4月3日に次世代高速通信規格「5G」対応スマートフォン(スマホ)向けの商用サービスを世界で初めて開始してから69日にして、サービス加入者が100万人を突破した。 科学技術情報通信部によると、5Gサービスの加入者は今月10日に100万人を超えた。営業日を基準にすると、1日平均約1万7000人ずつ加入者が増加した計算になる。 通信会社別では、最大手のSKテレコムが5Gサービス加入者の4割程度、KTとLGユープラスがそれぞれ3割前後を抱える。移動通信市場のシェアが21%程度のLGユープラスが相対的に善戦したことになる。 LGユープラスはサムスン電子の5G対応スマホ「ギャラクシーS10 5G」が正式発売された4月5日から今月11日にかけ、番号ポータビリティーで他社から乗り換えた顧客数が3社のうち唯一の純増をみせた。 業界は最近の5G加入者の増加ペースを根拠に、年末には加入者が400万人に迫ると見込んでいる。サムスン電子の「ギャラクシーノート10」や折り畳み(フォルダブル)式の「ギャラクシーフォールド」など新たな5G対応スマホが登場すれば5G加入者が急増し、年内に500万人を超えるとの期待も一部にある。 ただ、5G商用サービスを開始したばかりのころに加入者の獲得競争が過熱し、通信各社が多額の「支援金」やリベート(販売奨励金)をばらまいたため、収益悪化の懸念は強まっている。地方などでは今なお5Gサービスが提供されていないエリアが多く、今後の投資負担が大きいこともあり、5Gスマホの新機種が出てもかつてのような多額の資金を投じた誘致競争は起きないとの見方もある。 通信業界は、5Gの通信速度は最大20ギガビット毎秒(Gbps)で、4Gに比べて最大20倍速いと宣伝していたが、実際には最大でも約2Gbpsにとどまっている。 通信業界の関係者は「5G加入者が予想を上回るペースで増加し、関連コンテンツの制作が活発化するなど、5G生態系(エコシステム)が早いうちに活性化しそうだ」と話した。一方で「新たな5Gスマホが出るたびに一時的に市場が過熱したが、すぐに落ち着きを見せた。ギャラクシーフォールドが発売されてもこうした傾向が続くだろう」と予測した。
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