国会外交統一委員会の全体会議で答弁の準備をしている康長官(右)=30日、ソウル(聯合ニュース)
国会外交統一委員会の全体会議で答弁の準備をしている康長官(右)=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官がタイ・バンコクで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会合に出席するため、31日午前に同地に向け出発する。外交部が30日発表した。 康氏は来月1日に韓国・ASEAN外相会議、2日にASEANプラス3(韓中日)外相会議、3日に韓国・メコン外相会議に出席し、韓国政府が推進する新南方政策の主軸となるASEANとの協力策を議論する。 また、康氏は来月2日に開かれる東アジア首脳会議(EAS)外相会議とARF閣僚会合で朝鮮半島情勢を含む地域情勢や国際情勢などについて意見交換する。 外交部の金仁チョル(キム・インチョル)報道官はこの日の定例会見で、ARFに合わせて開かれる外相会議について「自由貿易秩序のための各国との協力の意思を確認する重要な機会になる」と述べた。 これは、今回の会議が韓国への輸出規制強化や安全保障上の友好国として輸出上の手続きを簡素化する「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を推進するなど、日本による報復措置の問題点を康氏が各国に知らせる場になることを念頭に置いた発言とみられる。 外交部は、日本の輸出規制強化措置の不当性を指摘し、自由貿易の重要性を強調する内容が、今回開かれる五つの外相会議が採択する議長声明などの文書に部分的にでも含まれるようにする方策を推進している。 また、康氏は今月31日から来月3日までバンコクに滞在し、今回の会議に出席する各国の外相との2国間会談も開催する。今回は8カ国前後の外相と会う方向で日程を調整している。 特に関心を集めているのは日本の河野太郎外相との会談だ。まだ確定していないが、今月31日から来月1日の間に何らかの形で韓日外相会談が開かれるとみられる。 ポンペオ米国務長官も今回の会議に出席するため、韓米日外相会談が開かれる可能性もある。 韓日外相会談が実現すれば、日本政府が韓国大法院(最高裁)による強制徴用被害者への賠償判決に対抗し、4日に半導体材料などの対韓国輸出規制を強化する報復措置に踏み切ってから両国の外交当局のトップが初めて顔を合わせることになる。 日本政府の報復措置はこれにとどまらない見通しだ。来月2日には「ホワイト国」から韓国を除外する政令改正を閣議決定する可能性が高いとされる。 一方、今回のARFには外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長、米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表、日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が出席し、北朝鮮核問題を巡る外交交渉の3カ国の首席代表の協議が行われると予想される。
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