南官杓大使(右端)と河野太郎外相(左端)=19日、東京(聯合ニュース)
南官杓大使(右端)と河野太郎外相(左端)=19日、東京(聯合ニュース)
◇河野外相 韓国大使の発言さえぎり激しく抗議=徴用問題 日本の河野太郎外相は19日午前、韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題を巡り、韓日請求権協定に基づく仲裁委員会の設置に韓国が応じなかったことを受けて南官杓(ナム・グァンピョ)駐日韓国大使を外務省に呼び、抗議した。河野氏は韓国が仲裁委設置に応じなかったことは「非常に残念だ」と述べ、韓国が国際法に違反した状態を野放しにしていることは問題だとして是正を求めた。一方、南氏は韓国政府が強制徴用訴訟問題の解決に向け、韓日の企業の拠出金で徴用被害者に慰謝料を支払う案を日本側に提示したことに言及。すると河野氏は「ちょっと待ってください」と南氏の発言をさえぎり、韓国側の提案は国際法違反の状態を是正する解決方法にならないことは以前に伝えており、それを知らないふりをして改めて提案するのは「極めて無礼だ」と強く非難した。◇韓日軍事情報協定 日本の輸出規制とは別問題=大統領府 青瓦台(大統領府)の関係者は19日、対韓輸出規制の強化など日本による経済報復と韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の関連性について、「はっきり申し上げるが、関連していない」と述べ、別問題だとの認識を示した。青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は前日の18日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と与野党5党の代表との会合で、日本との軍事情報包括保護協定について「今は維持するという立場だが、状況によっては再検討する可能性がある」と述べた。会合に出席した進歩(革新)系野党「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)代表が伝えたこの発言を巡り、日本の今後の経済報復に対応する外交カードとして同協定の破棄を検討する可能性を示唆したとの見方が一部で出ていた。◇与野党院内代表の協議物別れ 妥協点見いだせず 補正予算案の処理など6月の臨時国会の懸案を巡り、院内交渉団体3党の院内代表が協議を行ったが物別れに終わった。与党「共に民主党」の李仁栄(イ・インヨン)院内代表、最大野党「自由韓国党」の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表、野党第2党「正しい未来党」の呉晨煥(オ・シンファン)院内代表は臨時国会最終日の19日、国会で会合を開き、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官の解任建議案をはじめ補正予算案、民生法案、日本の対韓輸出規制強化の撤回を促す決議案の処理など争点について協議したが、妥協点を見いだすことができなかった。◇台風5号北上 済州島で大雨の恐れ 台風5号の北上に伴い最も先に影響範囲内に入る南部・済州島では19日、雨と風が次第に強まり緊張が高まっている。済州地方気象庁によると、済州島全域に大雨警報と強風注意報が発令されている。梅雨と台風が重なり、済州島には同日から20日にかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがある。◇現代グループ元会長の追悼式 今年は金剛山で開催せず 現代グループは来月4日に鄭夢憲(チョン・モンホン)元グループ会長の死去から16年を迎えるが、今年は北朝鮮の名勝地、金剛山での追悼式開催を見送ることにした。金剛山観光事業を手掛ける現代峨山は19日、鄭氏の命日に合わせて金剛山で追悼式を開催しようと、南北の対話チャンネルの一つである南北共同連絡事務所を通じて北朝鮮側の意向を尋ねたところ、「今回の行事は内部の事情により、行うことが難しい」との返答があったと説明した。
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