外国人の健康保険加入が義務付けられる(イラスト)=(聯合ニュース)
外国人の健康保険加入が義務付けられる(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の国民健康保険公団によると、韓国に6か月以上滞在する外国人と在外国民に健康保険加入を義務付ける制度が16日に施行された。保険料は月額11万ウォン(約1万円)超で、滞納した場合の医療費は全額自己負担となる。

 外国人とは韓国系外国人を含む外国国籍を持つ人、在外国民とは海外に住みながら韓国国籍を維持する韓国国民を指す。

 今後は6か月以上韓国に滞在すれば健康保険の加入が義務付けられる。ただ、外国人留学生については2021年3月から義務化の対象とする。また、外国の法令・保険などにより既に医療保障を受けている外国人などは韓国の健康保険に加入する必要がなく、加入しない旨を届け出ればよい。

 健康保険の加入者は職場加入者と地域加入者に分かれる。これまで外国人は職場加入者を除き、地域健康保険に加入するかどうかを任意に選択することができた。そのために外国人が高額な治療が必要な時だけ健康保険に加入し、少ない保険料で治療を受けた後に帰国するという事例も発生していた。

 健康保険公団は、新制度の施行で約40万人の外国人が地域加入者として新たに加入するとみている。

 外国人の地域加入者は所得・財産に応じて、今年は最低でも月額11万3050ウォンの保険料(長期療養保険料を含む)を納める。これまでは韓国で所得や財産がないか把握が困難なことから、保険料の納付額が比較的少なかった。だが、今年規定が変更され、健康保険加入者全体の前年度の平均保険料以上を納付することになった。

 健康保険公団は年間で3000億ウォン以上の健康保険料収入を新たに確保できると見込む。

 健康保険の加入者が保険料を滞納すれば、完納するまでは保険給付が制限され、医療費を本人が全額負担しなければならない。

 外国人の健康保険加入に関しては電話1577―1000(外国語サービスは短縮番号7番)、または033―811―2000で、外国語(英語、中国語、ベトナム語)での相談を受け付ける。


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