閣議で発言する文在寅大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
閣議で発言する文在寅大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日に参謀らと行った会議で、「任期内に最低賃金1万ウォン(約918円)を実現するとした公約を守れず、非常に残念で申し訳ない」と話した。青瓦台(大統領府)の金尚祖(キム・サンジョ)政策室長(閣僚級)が14日、会見で明らかにした。 労使双方の委員や有識者で構成する最低賃金委員会は12日、2020年度(1~12月)の最低賃金を前年比2.9%上昇の時給8590ウォンにすることを決めている。上昇率は文政権下では最も低く、これまで政府と与党で繰り返し論じられてきた引き上げペースの調整が現実のものになったといえる。 20年度までに最低賃金1万ウォンを実現するという公約が事実上、頓挫したことから、文大統領の発言は「国民への謝罪」と受け止められる。 金室長は最低賃金の上昇が標準雇用契約の枠内にある労働者に肯定的な影響を与えたとしながらも、その枠外にある零細自営業者などには負担になったことは否定できないと説明。労使ともに恩恵を享受できる経済環境づくりに、労働者と雇用者、政府が知恵を絞ってほしいと求めた。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0