辛学チョル氏(資料写真)=(聯合ニュース)
辛学チョル氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・LG化学の辛学チョル(シン・ハクチョル)副会長は9日にソウルで開いた記者懇談会で、日本による対韓輸出規制がバッテリー素材分野に拡大する可能性に関し、「規制拡大を想定してシナリオプランニングに入った」と明らかにした。日本政府がこのほど半導体などの製造に必要な材料3品目の韓国向け輸出規制を強化したことについては、「現在のところ影響は全くない」と伝えた。

 

 辛氏はLG化学のバッテリー素材について、「内製化する場合もあり、通常は韓国、日本、中国、欧州などの企業2~3社の素材を同時に使用している」とし、「輸出規制の拡大が現実のものになれば、原料の(輸入先の)多角化で乗り越えられると思う」と説明した。

 また、素材の内製化率を引き上げるための正極材工場の増設計画については、「清州に工場があるが、すでに拡張計画を持っている」と述べた。

 一方、辛氏は2024年に売上高59兆ウォン(約5兆4000億円)、営業利益率(営業利益の売上高に対する割合)2桁を達成し、世界5位以内の化学企業に飛躍するとの目標を提示した。

 辛氏は米スリーエム(3M)の元最高幹部で、今年初めにLG化学の最高経営責任者(CEO)に迎えられた。


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