3月27日、除隊後にファンたちと記念撮影するイム・シワンさん=(聯合ニュース)
3月27日、除隊後にファンたちと記念撮影するイム・シワンさん=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で、兵役の義務を果たすため入隊した芸能人の休暇日数が一般の兵士に比べ最大で2倍以上多いことが明らかになり、特別扱いではないかとの指摘が出ている。

 国防部が17日までに国会に提出した資料によると、2016年から18年にかけて入隊した芸能人兵士16人中13人が一般兵士の平均休暇日数より多く休暇を取っていたことが分かった。このうち4人は100日以上、休暇を利用した。18年の一般陸軍兵士の平均休暇日数は59日という。

 また5人については入隊して間もないため、100日以上休暇を取る事例はさらに増える可能性もある。

 これと関連し韓国メディアは、3月に除隊した俳優のイム・シワンさんが年次有給休暇(年休)28日、褒賞休暇18日、慰労休暇51日、補償休暇14日、診療を目的とした休暇12日の計123日の休暇を取ったと報じた。

 イムさんの所属事務所はこれについて、イムさんが123日の休暇を取ったことを認めた上で、制度上問題がなかったと説明した。

 一般的に芸能人の兵士の休暇日数が多いのは、対外行事に動員された後に慰労休暇などが与えられるためとみられる。

 芸能人の兵士を対外行事に動員し、これに対する手当のように休暇を与えるのは事実上、廃止された「芸能兵士制度」の復活という指摘もある。

 軍当局は芸能活動を通じ広報活動などを行う芸能兵士制度を実施していたが、兵役中の芸能人による不祥事が相次いだことを受け、16年続いた同制度を2013年に廃止した。

 軍当局は今回の芸能人兵士の休暇日数について、「規定に反する休暇の支給はなかった」との立場だ。

 軍関係者は「(芸能人兵士は)国の行事などに参加し、夜間に練習をして週末に公演をすることになる。これに対して休息などの基本権を保障するために慰労休暇を支給する」とし、「法的にも規定の上でも問題はない」と話した。


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