ソウル空港に帰国した文大統領夫妻=16日、城南(聯合ニュース)
ソウル空港に帰国した文大統領夫妻=16日、城南(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧3カ国の国賓訪問を終えた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が16日、ソウル空港(軍用空港)に帰国した。 文大統領は歴訪中、北朝鮮に対話の場へ復帰するよう呼びかける一方、朝鮮半島平和プロセスに対する国際社会の支持を取り付けた。ノルウェーで12日に開かれたオスロフォーラムの演説では「国民のための平和」の重要性を強調する「オスロ構想」を発表。14日のスウェーデン議会での演説では「平和は核ではなく対話で実現できる」との「ストックホルム提案」を発表した。 帰国後も北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)に対話を呼びかけながら、朝鮮半島の非核化を巡る議論に弾みをつけたい考えだ。今月末の大阪での20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、米国、中国などとの首脳外交を活用し、米朝核交渉の膠着(こうちゃく)状態の打開策を模索する。 一方、文大統領は歴訪中に北欧との新産業分野を中心とした協力強化について協議しており、歴訪の成果を土台に国内経済に活力をもたらす方策を推進する見通しだ。 文大統領はフィンランドでスタートアップサミットに出席したほか、北欧のイノベーション拠点として知られるエスポー市オタニエミを訪問。スウェーデンでは同国の通信機器大手エリクソン訪問やビジネスサミット出席などをこなし、韓国と北欧の未来産業分野での協力拡大へ合意を取り付けた。
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