米マイクロソフトの発表会で、韓国ゲーム会社のFPS「クロスファイア」が紹介された(ユーチューブから)=(聯合ニュース)
米マイクロソフトの発表会で、韓国ゲーム会社のFPS「クロスファイア」が紹介された(ユーチューブから)=(聯合ニュース)
【ロサンゼルス聯合ニュース】米ロサンゼルスで11日(現地時間)開幕した世界最大級のゲーム見本市「E3」に韓国の複数のゲーム制作会社が参加し、自社のゲームをアピールしている。韓国業界はこれまで主に国内や中国などでPCとモバイル向けゲームを中心に成長してきたが、今回の見本市では家庭用ゲーム機向けなどコンソール市場への進出に意欲を見せる。   多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム(MMORPG)「黒い砂漠」を開発したパールアビスは11日、家庭用ゲーム機プレイステーション4版の「黒い砂漠」を紹介した。  また、米マイクロソフトはE3開幕を控えた9日、家庭用ゲーム機Xboxの次世代機を2020年末に発売すると発表したが、これに合わせて韓国のゲーム制作会社スマイルゲートの1人称視点シューティングゲーム(FPS)「クロスファイア」のXbox次世代機版が来年発売されると伝えた。 韓国企業の中ではいち早くコンソール市場に進出したクラフトンは、来月アジアでMMORPG「TERA」のプレイステーション4版サービスを開始する予定だ。すでに北米、欧州、日本ではサービスが行われ、一定の成果を上げている。 世界のゲーム市場の規模は1620億7900万ドル(約17兆6000億円)で、このうちコンソールゲームが24.2%を占め、モバイルゲーム(35.6%)に次ぐ市場規模となっている。特に北米、欧州、日本などの先進国でコンソールゲームの比重が大きい。 一方、韓国コンテンツ振興院の「大韓民国ゲーム白書」によると、2017年に韓国のコンソールゲームの市場規模は3734億ウォン(約340億円)と、ゲーム全体の2.8%にとどまる。PC、モバイル向けに比べ、コンソールゲームの攻略が進んでいないことが分かる。韓国業界の得意なジャンルはMMORPGだが、コンソールでMMORPGが主流でないことも一因とされる。 コンソール市場に挑む韓国企業はまだ一部にすぎない。北米や欧州進出の足掛かりとなる今年のE3でもブースを構えた会社はなかった。コンソール進出が業界全般に広がるまで、もうしばらく時間がかかりそうだ。
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