外交部の当局者は3日、スイス船籍とされる同クルーズ船の仮差し押さえについてハンガリー政府と再度交渉するようハンガリーの韓国大使館に指示したことを明らかにした。ハンガリー当局による沈没事故の原因調査が終われば賠償問題が話し合われる見通しだが、加害船舶を仮差し押さえしておけば今後の措置が取りやすくなるためだ。
ハンガリー当局は先ごろ同クルーズ船の船長の身柄を拘束し、船舶から必要な証拠を入手したとの理由で同船の出港を認めていた。
この事故は先月29日夜(日本時間同30日未明)に起きた。クルーズ船の追突により沈没した遊覧船には35人が乗っており、韓国人は観光客30人とガイド3人の計33人。韓国人のうち7人の死亡が確認され、19人は行方不明となっている。ハンガリー人とされる乗務員2人も見つかっていない。
同遊覧船の船会社が所属するクルーズアライアンスが公開した事故当時の映像によると、クルーズ船は遊覧船に追突した直後、一度バックしており、当て逃げとの指摘も起きている。
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