アジア安保会議で演説する鄭氏(国防部提供、転載・転用禁止)=1日、シンガポール(聯合ニュース)
アジア安保会議で演説する鄭氏(国防部提供、転載・転用禁止)=1日、シンガポール(聯合ニュース)
【シンガポール聯合ニュース】シンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席中の韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は1日、記者懇談会で、北朝鮮が5月4日と9日に発射した飛翔体について、完全に同一の種類ではないとしながらも、「分析している段階だが、ほぼ類似した種類ではないかとみている」と説明した上で、「同じ種類の短距離ミサイルとみている」と述べた。 韓国政府は北朝鮮が5月に発射した飛翔体について、「新型戦術誘導兵器」や「短距離ミサイルと推定される飛翔体」などと説明してきた。 鄭氏はこの短距離ミサイルが弾道ミサイルかどうかに関しては「分析中」との従来の立場を繰り返した。 鄭氏はアジア安保会議で行った演説で、「北は5月に2回にわたって短距離ミサイルを発射し、非核化交渉から離脱して過去に戻る可能性があることを警告している」との認識を表明した。 北朝鮮の軍事的な脅威を巡る韓米日3カ国の評価が異なるとの指摘については、「(北朝鮮の)核・弾道ミサイル脅威は当然存在する」とした上で、シャナハン米国防長官代行の発言が大きな枠組みで北朝鮮の核やミサイル脅威について話したものだと説明した。 シャナハン氏はアジア安保会議での演説で北朝鮮について、「米国や同盟国を攻撃できる」と指摘した。 一方、鄭氏は「(昨年9月の南北の)軍事合意が確実に順守されているという側面から、直接的な軍事的緊張が高いという脅威はない」と述べた。
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