梁被告(資料写真)=(聯合ニュース)
梁被告(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代に強制徴用された被害者らが日本企業を相手取って起こした損害賠償訴訟で韓国大法院(最高裁)が朴槿恵(パク・クネ)前政権の意向をくみ判決を遅らせたなどとして、職権乱用権利行使妨害などの罪で起訴された前大法院長(最高裁長官)の梁承泰(ヤン・スンテ)被告らの初公判が29日午前、ソウル中央地裁で始まった。

 元大法官(最高裁判事)の朴炳大(パク・ビョンデ)被告と高永ハン(コ・ヨンハン)被告も出廷した。

 検察は梁被告を、強制徴用訴訟をはじめとする複数の訴訟への介入、司法行政に批判的な判事をリストアップしたとされる「司法ブラックリスト」の作成、裏金づくりなど計47の罪で2月に起訴した。

 検察は梁被告ら当時の司法府幹部が特定の裁判に不当に介入したとみている。これは上告裁判所の設置や裁判官の海外派遣などを巡り、青瓦台(大統領府)や外交部の協力を得ることが目的だったと判断した。

 検察の起訴状朗読に対し、梁被告は起訴事実をすべて否認すると予想される。

 31日には2回目の公判、続いて6月から本格的な証人尋問に入る予定だ。

 一方、革新系の市民団体「参与連帯」や弁護士団体「民主社会のための弁護士会」などは市民が参加する傍聴団をつくり、裁判の行方を追う。


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