屏山書院(資料写真)=(聯合ニュース)
屏山書院(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文化財庁は14日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が朝鮮王朝時代の教育機関だった「書院」9カ所で構成される「韓国の書院」を世界文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。6月末にアゼルバイジャンの首都バクーで始まるユネスコの世界遺産委員会で、勧告通りに登録が決まる見通しだ。 「韓国の書院」は1543年に「白雲洞書院」の名称で建立された朝鮮で最初の書院、紹修書院(慶尚北道栄州市)をはじめ、玉山書院(慶尚北道慶州市)、陶山書院(慶尚北道安東市)、屏山書院(安東市)、道東書院(大邱市達城郡)、藍渓書院(慶尚南道咸陽郡)、武城書院(全羅北道井邑市)、筆巖書院(全羅南道長城郡)、遯巖書院(忠清南道論山市)の9カ所。 これらの書院は全て2009年以前に国家指定文化財の史跡に指定され、保存状態が比較的良好とされる。 書院は公立学校だった郷校と違い、郷村社会で自主的に設立された私設学校だ。儒教が発達していた朝鮮の建築物として、儒学の一学説である性理学の社会への伝播をけん引し、定型性をもった建築文化をつくり上げた点で、世界遺産の必須条件である「顕著な普遍的価値」(OUV)を認められた。 「韓国の書院」が登録されれば、韓国で14番目の世界遺産となる。これまでに登録された世界遺産13件のうち、2007年登録の「済州火山島と溶岩洞窟群」だけが自然遺産で、残りは全て文化遺産だ。
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