発掘された鉄帽と頭蓋骨(国防部提供)=(聯合ニュース)
発掘された鉄帽と頭蓋骨(国防部提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争の激戦地だった南北非武装地帯(DMZ)の「矢じり高地」(江原道・鉄原)で先月1日から始まった朝鮮戦争戦死者の遺骨発掘作業が2カ月目に入り、新たに戦死者とみられる遺骨約60点が発掘された。韓国国防部が3日、明らかにした。  国防部は「先月29日から今月2日までの間に頭蓋骨、脛骨(けいこつ)など約60点が新たに発掘された」とし、「その中には洞窟内で見つかったものもある」と明らかにした。 これにより、国防部が先月1日から遺骨の南北共同発掘の事前準備として矢じり高地一帯の韓国側地域で地雷除去と基礎発掘を開始してから見つかった遺骨は計92点に増えた。 国防部は「発掘された遺骨は国防部の遺骨発掘鑑識団に移され、身元確認のための精密検査とDNA分析を行う予定だ」と伝えた。 同部は、矢じり高地一帯での遺骨発掘事業は昨年9月の南北首脳会談で結ばれた軍事分野合意など南北間の緊張緩和、信頼構築がなければ進められなかった事業だと強調した。 同地には韓国軍の戦死者約200人と米国、フランスなど国連軍の戦死者約300人の遺骨が埋まっていると推定される。 南北は当初、軍事分野合意に基づき共同で遺骨発掘を進める方針だったが、北朝鮮側の消極的な態度により今も実現していない。
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