サムスングループの事実上の経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(左)と握手を交わす文大統領=30日、華城(聯合ニュース)
サムスングループの事実上の経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(左)と握手を交わす文大統領=30日、華城(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、ソウル近郊、京畿道華城市のサムスン電子華城事業所を訪れ、「システムLSI(大規模集積回路)ビジョン宣言式」に出席した。  文大統領が韓国国内のサムスン電子工場を訪問したのは、2017年5月の就任後で初めて。18年7月にはインドの同社携帯電話工場の完工式に出席している。 サムスン電子は今月24日、電子機器の頭脳部となるシステムLSI分野の研究開発(R&D)や生産施設拡充のため30年までに133兆ウォン(約12兆7000億円)を投資し、専門人材1万5000人を採用することなどを盛り込んだ「半導体ビジョン2030」を発表した。 文大統領はこれを歓迎する姿勢を示し、「政府も積極的に支援する」と述べた。また、システムLSI分野の挑戦が成功すれば、韓国は名実ともに「総合半導体強国」になるだろうとも語った。 文大統領は「われわれが半導体メモリー市場に飛び込んだとき、世界は成功は難しいと見込んだが、02年からこれまで世界1位を占めている」と述べた。続けて、「われわれの目標は明確だ」とし、「半導体メモリー分野で1位を維持しながら、30年までにシステムLSIのファウンドリー(受託生産)分野で世界1位、ファブレス(設計専門)分野でシェア10%を達成し、総合半導体強国に飛躍することだ」と強調した。 さらに、「システムLSI市場は半導体メモリー市場の1.5倍以上大きく、成長の可能性も無限だ」と述べ、「ロボット、バイオ、自動車など産業の全分野に活用されれば、22年には300兆ウォン規模(の市場)に成長するだろう」と期待を示した。
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