金委員長が沿海地方知事との昼食会で、出席者に贈ったサイン=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)
金委員長が沿海地方知事との昼食会で、出席者に贈ったサイン=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央テレビは28日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)のロシア訪問の記録映画を放映し、住民に訪ロの成果を大々的に宣伝した。 金委員長は24~26日の日程で訪ロ。25日、ロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と初の首脳会談を行った。 映画は「朝ロ親善の新時代を切り開いた歴史的な対面」とのタイトルで、金委員長の出発から帰還までの様子を50分にまとめた。 内容は北朝鮮メディアが報じたものと変わらなかったが、ロシアとの親善関係を強調しており、金委員長が大きな成果を収めたことをアピールする狙いがあるようだ。 映画は金委員長の訪ロについて、「伝統的な親善協力関係を新しい情勢下で新しい時代的な要求に合わせ一層発展させるための画期的な転換の契機をつくった一大事変で、朝ロ親善の歴史に記録される」と紹介した。 プーチン大統領との首脳会談や夕食会の場面には世界の注目が集まったことを強調するため、報道陣が取材合戦を繰り広げる様子を複数にわたって流した。 また、祖父である故金日成(キム・イルソン)主席をまねるにように、黒い帽子とコートで身を包み、右手をコートの中に入れる姿が幾度となく登場した。金委員長の後継者としての正当性を強調するための意図的な演出とみられる。
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