南北間の合意に基づき共同連絡事務所が設置され、韓国は朝鮮半島戦死者遺骨の共同発掘なども進めようとしている(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
南北間の合意に基づき共同連絡事務所が設置され、韓国は朝鮮半島戦死者遺骨の共同発掘なども進めようとしている(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は25日、記者団に対し、北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会が韓国と米国が実施している合同空中演習を非難したことについて、「政府は南北共同宣言をはじめとする南北間の合意を支障なく履行していくとの立場で、この立場に変わりはない」と述べた。

 この当局者は、南北は昨年4月の南北首脳会談で採択された「板門店宣言」、9月の「平壌共同宣言」と「板門店宣言履行に向けた軍事分野合意書」に盛り込まれた軍事的緊張の緩和措置を相互協力の下で誠実に履行してきたと説明した。また、「今度も南北の共同宣言を誠実に履行することで、持続可能な南北関係を築き、朝鮮半島平和プロセスを実質的に進展させていくため最善を尽くす」と強調した。

 北朝鮮の祖国平和統一委は25日、報道官談話を出し、韓国と米国の空軍が22日に始めた合同空中演習を「板門店宣言と平壌共同宣言に対する明白な挑戦」「軍事分野合意に対する露骨な違反行為」などと非難。今後の南北関係が取り返しのつかない危険に陥る可能性があると警告した。

 統一部当局者によると、祖国平和統一委が報道官談話を発表するのは昨年1月23日以来だ。


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