韓国と米国の空軍は22日から2週間、朝鮮半島上空で従来の大規模な合同航空演習「マックスサンダー」に代わる新たな演習を実施している(コラージュ)=(聯合ニュース)
韓国と米国の空軍は22日から2週間、朝鮮半島上空で従来の大規模な合同航空演習「マックスサンダー」に代わる新たな演習を実施している(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は25日、韓国と米国の合同空中演習について、南北軍事合意に反するものとして、今後の南北関係が取り返しのつかない危険に陥る可能性があると警告する報道官談話を出した。

 昨年、韓国で開催された平昌冬季五輪に北朝鮮が参加したことを機に始まった朝鮮半島情勢の変化以降、北朝鮮が祖国平和統一委員会の談話などで韓国当局を非難したのは初めて。

 朝鮮中央通信によると、談話は韓米合同空中演習について、昨年4月の南北首脳会談で採択された「板門店宣言」と9月の「平壌共同宣言」に対する「明白な挑戦」と反発し、「北と南が軍事的な緊張緩和や敵対関係の解消のため共同で努力すると確約した軍事分野合意に対する露骨な違反行為」と主張した。

 また、「南朝鮮当局が米国と共に軍事的な挑発策動を露骨にしている以上、それに相応するわが軍隊の対応も不可避になる可能性がある」として、「われわれがいかなる対応措置を取っても南朝鮮当局は何も言えないし、万が一、文句をつける場合は問題がさらに複雑になり、事態が険悪になる」とした。

 韓国と米国の空軍は22日から2週間、朝鮮半島上空で従来の大規模な合同航空演習「マックスサンダー」に代わる新たな演習を実施している。朝鮮半島の安全保障情勢を踏まえ、規模を縮小して行っているとみられる。

 だが、談話は「朝鮮半島情勢を考慮し、訓練規模を縮小したと騒いでいるが、常とう的なうわごとでわれわれを安心させ、内外世論の非難から逃れようとするなら、実に愚かな誤算」と指摘した。

 談話は朝鮮労働党機関紙、労働新聞にも掲載された。


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