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中央通信が公開した大城百貨店の写真を見ると、韓国の百貨店と同じように製品群別の売り場になっており、食堂なども備えている。
大城百貨店は北朝鮮に駐在する外国人や訪朝客、外貨を持つ住民など北朝鮮の上流層を主な顧客とする。国際社会の北朝鮮制裁により外国製品の輸入が断たれた状況でも、店内には海外有名ブランドの製品が並んでいる。
生活家電売り場にはオランダ・フィリップスのアイロン、ドイツ・シーメンスのドラム式洗濯機、タイガー魔法瓶の炊飯ジャー、パナソニックのハンドミキサーなどが陳列されている。フィリップス製の薄型テレビもある。貴金属・時計売り場にはティソやオメガのブランドロゴが見える。
写真を見る限り、比較的安価な中国製品はあまり置いていないようだが、家電大手・美的集団の薄型テレビがあるのは分かる。
大城百貨店は1980年代、平壌・大同江区域に、外貨でのショッピングを専門とする最高級百貨店として開業したとされる。ただ、最近では北朝鮮通貨も使えるように変わったのではないかとみられている。また、製品の国産化など「自力更生」の経済発展を目指す金委員長の意向を受け、北朝鮮内で生産される優秀な製品も販売しているようだ。
中央通信の今月8日の報道によると、金委員長は新装開店前の大城百貨店を最終点検し、「質の良い生活必需品や大衆消費品などを十分に準備して売り、人民の生活の便宜を保障しなければならない」と述べた。管理運営やサービスの改善に向けた具体的な指示も出したという。
14日には安正秀(アン・ジョンス)党副委員長らが出席する中、竣工(しゅんこう)式が開かれた。
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