討論会に出席した鳩山氏=29日、ソウル(聯合ニュース)
討論会に出席した鳩山氏=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】鳩山由紀夫元首相は29日、ソウル市内で開かれた日本による植民地時代の1919年に起きた独立運動「三・一運動」100周年を記念する討論会に出席し、5月に即位する新しい天皇が韓国国民の歓迎を受け、訪韓する機会が生まれることを望むと述べた。 鳩山氏は2015年8月、植民地時代に抗日独立運動家らが投獄されたソウル市内の西大門刑務所歴史館(旧刑務所跡)を訪れ、追悼碑の前でひざまずいて合掌し話題となった。 鳩山氏は討論会で、韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長が旧日本軍の慰安婦問題を巡り、天皇が謝罪すれば解決するなどと発言し日本国内で批判の声が上がったことに触れ、明仁天皇が1994年に日本を訪問した当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領を招いた宮中晩さん会で、朝鮮半島の人々に多大な苦難を与えた一時期があったと言及し、「深い悲しみ」という表現で韓国国民に謝罪の気持ちを伝えたと説明した。 その上で、新しい天皇が韓国を訪問し、明仁天皇と同じ気持ちで韓国国民に接すれば、両国関係は大きく進展を成し遂げると強調した。 現在の両国関係に関しては、両国政府が元徴用工の尊厳や名誉を回復させるため、冷静に対話することが非常に重要だと指摘した。
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