首席秘書官・補佐官会議に出席した文大統領=25日、ソウル(聯合ニュース)
首席秘書官・補佐官会議に出席した文大統領=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、青瓦台(大統領府)で行った首席秘書官・補佐官会議で権力機関の改革の必要性をあらためて強調し、「特権層の違法行為と圧力による不正捜査、権力による保護・隠蔽(いんぺい)疑惑事件に対する国民の怒りが非常に強い」と述べ、「高位公職者不正捜査処を設置する緊急性が再び確認された」と話した。 文大統領が指摘した「国民の怒りが強い事件」とは、人気グループBIGBANG(ビッグバン)の元メンバー、V.I(ヴィアイ)さんが役員を務めたクラブ「バーニングサン」と警察の癒着疑惑、金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官が建設業者から性接待を受けた疑惑、女優のチャン・ジャヨンさんが事務所から性的接待を強要されたとのメモを残して2009年に自殺した事件を意味する。 文大統領は18日に朴相基(パク・サンギ)法務部長官や警察庁を管轄する金富謙(キム・ブギョム)行政安全部長官からこれらの事件の報告を受け、責任を持って疑惑の真相を解明するよう指示した。 これら三つの事件は全て、公職者のなかでも高い地位にいる者が関与した疑いがあることから、高位公職者不正捜査処の設置の正当性と緊急性を強調したものとみられる。 高位公職者不正捜査処は最大野党「自由韓国党」を除いた与野4党が設置に向けた法案を優先的に処理することで合意したものの、その内容を巡り、与党「共に民主党」と野党第2党「正しい未来党」の足並みがそろわずにいる。
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