答弁する康長官=20日、ソウル(聯合ニュース)
答弁する康長官=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官は20日、北朝鮮核問題における政府の目標について「北の核の完全な廃棄」と述べ、「北で非核化に対する具体的な措置が出てこない状況では、対北制裁を忠実に履行しなければならないと考えている」と話した。国会で開かれた外交、統一、安全保障分野の「対政府質疑」で答弁した。 また「対北制裁は北の核プログラムよって(北朝鮮による)挑発があったために国際社会が選んだ制裁の枠組み」とし、「北の非核化措置により制裁(緩和などの)議論になるだろう」との見解を示した。 その上で、「対北制裁はわれわれだけの制裁ではなく、国際社会による制裁」とし、制裁を緩和したり解除したりするためには国際社会の総意がなければならないと指摘した。 2月末にベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことについては、北朝鮮の非核化と、それに対する米国の「相応の措置」で接点が見いだせなかったために合意に至らなかったと説明。その一方で、「ハノイ会談以降も北のメディアを通じ、非核化の公約が確認されており、(米朝)双方が対話を続けるという意思を確認している」と説明した。 康長官は、大きい流れで見れば前進する方向で問題が明らかになったとし、「ハノイでの会談結果を綿密に分析し、朝米の接点を探すため積極的に外交力を注ぐ」と述べた。 北朝鮮が非核化のための具体的な努力をしていないとの指摘に対しては、「結局、非核化は朝米の交渉の問題で、交渉の枠組みを作るのに時間がかかった」とし、「北に非核化の意思がないと断定するのは性急だ。意思の問題ではなく、非核化措置をけん引するのがわれわれの課題」と指摘した。
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