韓国の18年の1人当たりGNIが初めて3万ドルを超えた(イメージ)=(聯合ニュース)
韓国の18年の1人当たりGNIが初めて3万ドルを超えた(イメージ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した2018年の実質国内総生産(GDP)は、前年に比べ2.7%増加した。1月下旬に発表した速報値と同じ。2年連続の3%台成長は達成できなかった。また、物価変動の影響を含む、景気の実感に近い名目成長率は20年ぶり低水準となった。国民の生活水準を示す指標とされる1人当たり実質国民総所得(GNI)は初めて3万ドル(約335万3000円)を超えた。 韓国の経済成長率は17年に3.1%と3年ぶりに3%台を記録したが、昨年は再び2%台に後退した。 18年を部門別にみると、民間消費が前年比2.8%増と、11年(2.9%)以来の大きさだった。政府支出も5.6%増で11年ぶり高水準。 一方で、建設投資は4.0%減少し、アジア通貨危機直後の1998年(13.3%減)以来の大幅マイナスとなった。設備投資も1.6%減と、リーマン・ショック後の2009年(7.7%減)後で最も低調だった。 輸出は4.2%増加し、速報値(4.0%)から引き上げられた。18年12月のサービス輸出の改善が反映された。輸入は1.7%増。 経済活動別には、製造業が半導体をはじめとする電機・電子機器を中心に前年比3.6%成長した。建設業は社会インフラ予算の縮小などに伴う土木工事の減少に加え建物建設まで振るわず、4.2%減少した。11年(5.5%減)以来の大きなマイナス幅。サービス業は保健・社会福祉サービスを中心に2.8%成長した。 また、昨年の名目GDPは前年比3.0%増に鈍化した。98年(1.1%減)以来、20年ぶりの低水準。原油価格の上昇により交易条件が悪化したため。名目GDPが低ければ、それだけ経済主体も成長を実感しにくい。 一方、18年の1人当たり実質GNIは3万1349ドルで、前年比5.4%増加した。先進国の目安とされる3万ドルを超えるのは初めて。06年に初めて2万ドルを突破してから12年を要した。
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