光化門広場周辺のビル外壁に超大型の国旗が掲げられている=(聯合ニュース)
光化門広場周辺のビル外壁に超大型の国旗が掲げられている=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」から100周年となる3月1日、韓国・ソウル市内では政府の式典をはじめさまざまな記念行事が開催される。

 行政安全部やソウル市などによると、政府主催の記念式典は1日午前11時からソウル中心部の光化門広場で開かれ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と約1万人の国民が参列する。

 同広場では、独立運動などに取り組んだ独立有功者の子孫、旧日本軍の慰安婦被害者や強制徴用被害者、朝鮮戦争などで韓国と北朝鮮に生き別れになった離散家族、朝鮮戦争戦死者の遺族、警察官、消防官、首相、国会議長、学生ら、韓国の過去と現在、未来を象徴する33人が「国民代表」として行進。三・一独立宣言書の朗読、愛国歌(韓国国歌)の斉唱などに続き、独立有功者の表彰が行われる。三・一運動の象徴である独立運動家、柳寛順(ユ・グァンスン)には最高等級の勲章「建国勲章大韓民国章」を授章する。

 正午になると、全国で万歳三唱の声が響く。これに合わせてドローン(小型無人機)50台が空に数字の「3」と「1」を描き出し、韓国空軍の特殊飛行チームは空中で数字の「100」を描く。

 行政安全部は、教保生命ビル、世宗文化会館、政府ソウル庁舎別館など光化門広場周辺にある大型の建物の外壁に最大で縦34メートル・横51メートルの太極旗(韓国の国旗)を掲げ、広場の一帯を一つの巨大な記念式場のように演出する計画だ。

 このほか、ソウル市は1日午前11時半から都心の普信閣で三・一運動100周年記念の鐘突きを行い、午後2時からは市庁前広場の一帯で街頭行進や公演を開催する。柳寛順の母校の後輩に当たる女子高の生徒たちによる「万歳行進」などが予定されている。

 また、植民地時代に多くの独立運動家が収監され、苦しみを味わった刑務所跡地の西大門刑務所歴史館では1日午前11時から、三・一独立万歳運動の再現行事が行われる。


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