事故で家族を失った遺族(資料写真)=(聯合ニュース)
事故で家族を失った遺族(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】1987年に起こった大韓航空機爆破事件の遺族とその支援者らが19日、ソウル市内の大韓航空支店前で記者会見を開き、死者115人の遺骨と遺品の捜索を政府に求めた。

 遺族らは「これまでの政権はきちんと捜索したことがない。現政権には事故海域を徹底的に捜索し、ほんのひとかけらの遺骨、遺品だろうと回収してもらいたい」と訴えた。

 また、遺族らは昨年7月、実行犯の金賢姫(キム・ヒョンヒ)元北朝鮮工作員(元死刑囚)を名誉毀損(きそん)などで告訴していたが、これを取り下げた。その理由を「告訴を取り下げることで、捜索を切に願う家族の真剣な気持ちを政府に分かってほしい」と説明した。

 遺族らは大韓航空にも捜索協力を求める文書を届ける予定だ。

 1987年11月29日、イラク・バグダッド発の大韓航空機はソウルに向かう途中、インド洋上空で消息を絶ち、乗客と乗務員115人全員が行方不明になった。遺体や遺品は見つかっていない。


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