【ソウル聯合ニュース】韓国の科学技術情報通信部は11日、高麗人参や漆など朝鮮半島に自生する生物から抽出した天然物を活用し2022年までに世界的な生活製品10製品を開発するとの目標を盛り込んだ「韓半島(朝鮮半島)天然物革新成長戦略」を発表した。 同部は戦略策定の背景について「安全で人体にやさしい天然物製品に対する需要が高まり、市場の成長率が年間7%を超え、有望な分野として浮上している。政府出資研究機関などに蓄積されたインフラと技術を活用すれば国際競争力の確保が可能と期待される」と説明した。 政府は、天然物を活用した韓国製品の世界シェアを17年の2.2%から22年までに4.0%に引き上げ、売上高を15兆ウォン(約1兆5033億円)から39兆ウォンに増やすことを目標に掲げた。22年までに生活用品や食品、医薬品、化粧品など世界的な製品を10製品開発すれば達成可能と見込んでいる。 目標達成に向け、「天然物ビッグデータセンター」(仮称)を設置し、天然物の産地、成分などをデータベース化する予定だ。 同部の李鎮奎(イ・ジンギュ)第1次官は「北には1000種を超える天然物(植物)が存在すると予想される。南北関係が改善されれば、朝鮮半島の天然物の確保に向けた南北共同研究も段階的に推進する計画だ」と述べた。 また、天然物の成分の効能に関する研究開発を支援するほか、関連研究の成果が実際の製品発売につながるよう大学、研究機関、企業の協力基盤を整える計画だ。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0