烏山の米空軍基地を離陸する、ビーガン氏を乗せたとみられる飛行機=6日、平沢(聯合ニュース)
烏山の米空軍基地を離陸する、ビーガン氏を乗せたとみられる飛行機=6日、平沢(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表が6日午前、北朝鮮側と2回目の朝米(米朝)首脳会談に向けた実務協議を行うため、平壌入りした。ロシアのタス通信が報じた。

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 ビーガン氏はこの日午前9時過ぎ、ソウル南方・烏山の米空軍基地から空路で北朝鮮に出発。タス通信によると、同氏を乗せた飛行機は午前10時ごろ平壌の順安空港に到着したという。

 ビーガン氏は同日、平壌で北朝鮮側のカウンターパートである金赫哲(キム・ヒョクチョル)元駐スペイン大使と実務協議を行う。首脳会談の議題である非核化措置と米側が見返りとして提供する相応の措置について集中的に議論するとみられている。

 特に、北朝鮮によるウラン濃縮施設を含む北西部・寧辺核施設の廃棄と「プラスアルファ」の措置、これを受けた相応の措置を巡る調整が鍵になる見通しだ。

 相応の措置としては朝米間の連絡事務所設置や休戦状態にある朝鮮戦争の終戦宣言、対北朝鮮投資、南北経済協力事業の開城工業団地や金剛山観光事業の再開が取り沙汰されている。北朝鮮が要求し続けてきた制裁緩和に関しても歩み寄りがあるかどうか注目される。

 トランプ米大統領は5日(米東部時間)の一般教書演説で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)との2回目の首脳会談を27、28の両日にベトナムで開催すると発表した。これと相まって、朝米の実務協議もスピーディーに進む可能性がある。

 ビーガン氏と金赫哲氏が会うのは2度目となる。ビーガン氏は先月18日、北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長に同行して訪米した金赫哲氏とワシントンで顔合わせをしている。

 ビーガン氏は今月3日に訪韓し、北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長らと会談した。平壌を訪れるのはポンペオ米国務長官とともに訪朝した昨年10月以来となる。


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