昨年8月に北朝鮮・金剛山で開催された離散家族再会行事で、涙を流しながら別れを惜しむ参加者=(聯合ニュース)
昨年8月に北朝鮮・金剛山で開催された離散家族再会行事で、涙を流しながら別れを惜しむ参加者=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族の高齢化が進み、北朝鮮にいる肉親との再会を申請した韓国側離散家族のうち、昨年だけで4900人以上が亡くなったことが、3日までに分かった。  韓国統一部と大韓赤十字社が運営する離散家族情報統合システムに登録された韓国側の離散家族再会申請者は1988年から昨年末まで計13万3208人で、このうち死亡者は7万7221人に上る。昨年は4914人が死亡した。 年間死亡者数は2016年が3378人、17年が3795人と増加傾向にある。昨年の死亡者数は16年に比べ約1.45倍増加した。 生存者の高齢化も進んでおり、90歳以上が20.6%(1万1533人)、80~89歳が41.1%(2万3013人)、70~79歳が23.0%(1万2850人)と、70歳以上が全体の約85%を占める。 政府は離散家族問題の根本的な解決策の模索が急がれるとの判断の下、昨年9月の南北首脳会談で北朝鮮側と常設面会所の開所、映像を通じた再会実施、ビデオレター交換などに合意した。 政府は当初、旧正月(今年は2月5日)に合わせ、映像での再会実施などを念頭に置いていた。しかし、再会に必要な装備に対する米制裁の適用免除に向けた協議が長引き、再会日程を決められずにいる。
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